2012年5月11日金曜日

娘の洗礼式

先週の日曜日。フランスでは大統領選の選挙当日。
近所のカトリック教会で娘の洗礼式を行いました。

毎週、日曜の朝に行われているミサの後、
教会の一角にある洗礼式を行う祭壇で家族みんなが揃い
静かにそして和やかに式を終える事ができました。



娘は主人の高祖母(曾祖母のお母様)が洗礼の時に着たという
洗礼式のためのドレスを身にまとい、終始ご機嫌。


私も大好きなこのドレス。今回、改めて手に取ってみて
昔の人の手仕事の美しさにため息がでました。
こうした手仕事をする人たちの総称をartisanと呼ぶのですが、
機械化、グローバル化が進む昨今、ここフランスでもartisanの数は減る一方。
お洋服を扱うお仕事を始めてから、布の魅力を再発見する今日この頃。
こんなすばらしい技術が消えてなくなりそうになっているかと思うと、
なんだかとても悲しくなってしまいます。

こうした技術、次の世代にもしっかり残せる社会になるといいですよね。


と、話が横道にそれてしまいましたね(笑)

洗礼式が終わると出席者一同が私たちの自宅に集い、お祝いのランチパーティー。
今回は季節も春なのでテーブルも春らしいコーディネートでお迎えしました。




家族だけといっても、私の主人は5人兄弟。そしてそれぞれが最低3人は子供がいる
という大家族....。海外に住んでいる兄弟もいるので全員出席とはいかなくても
すでに総勢18人....。

もちろん18人分のビュッフェを作るなんて私には至難の業。
そんな時の強い見方が義母に義姉たち。
ビュッフェをすると決まったら、
「じゃあ私は○○を用意するわね。」「じゃあ私は○○!」と
あっという間に役割分担(笑)
フランス家庭では何もイベントがなくてもランチやディナーに友人や兄弟夫婦を招くことがよくあります。
なので、こういった手配、段取りはお手の物。
こちらに住み始めて10年目を向かえようとしていますが、まだまだ頭があがりません。

家族とはいえ、こうしてほぼ全家族が揃う機会はノエル以来。
アペリティフからデザート、そしてコーヒーまであちらこちらで話は尽きません。
フランス人って本当におしゃべり好き。

今回は大統領選の投票日当日ということもあり、家族の間でも
大論議!政治の話が始まるともう太刀打ちできません....
どこからそんなにネタが出てくるのかしら?といつも不思議なほど!

パーティーが終わったあと、夜の8時からは大統領選の投票結果が
テレビで一斉に流されました。
予想通り、最大与党だった社会党のオーランド氏の勝利。

勝利が確定した瞬間、外からはクルマのクラクションの音と歓声。
オーランド氏が駆けつけたバスティーユ広場では夜中まで
お祭り騒ぎだったようです。

と、なんだかとても熱い1日でしたが、
家族の想い出の1日をこうしてまたひとつ増やすことができたことを
心から嬉しくおもえる1日となりました。


























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